何か痛いなー・・・




口元にできた口角炎・・・
でも、口角炎って口内炎とは違うの?

ここでは、口角炎の原因・症状はもちろん、
食べ物や薬による治療法、口内炎との違い、
ステロイド使用時の注意事項なども詳しく解説しています。



原因

・ブドウ球菌、連鎖球菌、カンジダなどの真菌
子供の場合・・・ブドウ球菌または連鎖球菌の感染が多い
大人(高齢者)の場合・・・カンジダ感染が多い)

・ニコチン酸、ビタミンB6、ビタミンB2などのビタミン欠乏

・機械的損傷・唾液の性質による局所的原因


これら3つが口角炎の原因だとされています。

つまり口角部に真菌や細菌が住みやすい環境が出来上がると
口角炎を発症してしまう、ということです。


◆全身的な要因を見ると・・・
・抗生物質またはステロイドの長期投与
・悪性貧血
・鉄欠乏性貧血
・糖尿病など

これらに共通するのはビタミンB群の栄養素を欠乏する病気だという点です。


◆局所的な要因を見ると・・・
・口唇瘻
・口角部のしわ
・口腔乾燥症
・流涎の増加


以上のような要因で発症してしまう口角炎は通常、
ステロイドを含まない抗生物質を使って治療をします。


⇒原因

症状

・口の端が乾燥して水疱ができる(ウイルス感染の場合) → 痒み・痛み
・唇の端から粘膜にかけて乾燥 → 赤くただれる・切れる
・口を開けるたびに痛みが生じる
・出血する
・熱感


⇒症状

治療・治し方

漢方で、口角炎は消化器の冷えからくる病気だという考えがあります。

消化器が冷える
  ↓
消化吸収能力が落ちる
  ↓
ビタミン不足が起きる
  ↓
消化器の冷えの防衛反応として発熱する
  ↓
「炎症」となって現れる


こう言ったことから胃や冷えに関する漢方薬が処方されます。
詳細は漢方の専門医に尋ねるといいでしょう。


ただ原因は何であれ、薬に依存してしまうのはよくありません。

ビタミン欠乏も原因として挙げられる口角炎ですから、
普段からバランスのとれた食事を摂ったり、睡眠もきちんととるなど
正しい生活習慣を身につけておくに越したことはありません。


⇒治療・治し方

薬(市販薬)で治療

・「ヨクイノーゲンBC錠」
  クラシエ薬品株式会社

・「日々彩華ヨクイナBドリンク」
  田辺三菱製薬株式会社

・「マイヴィーナスB&C」
  日本製薬工業株式会社

・「リボナミン錠」
  小林製薬株式会社

−以下略−


上記の市販薬が口角炎の薬です。
もちろん15歳以上の成人用の薬ですから、
子供さんの口角炎には使用してはいけません。


どの薬も1ヶ月使ってみて症状に改善が見られない、
または症状が悪化するようであれば、病院を受診するようにしてください。

薬の長期使用はそれはそれで口角炎を悪化させるからです。


⇒薬(市販薬)で治療

ステロイド剤使用時の注意事項

「湿疹や皮膚炎の状態があまりにもひどい時に、一時的に効果が十分に期待できるものを使う。」
これがステロイドの良い使い方です。


ステロイド剤は既に50年以上使われてきている薬剤です。
一般的にここまで悪いイメージがついてしまっているのは、
長期間に渡って点滴や内服で全身投与した際の副作用を
メディアが大々的に報道してしまった、という点にあります。

◆塗るタイミングと回数
◆使用量と塗り方
◆使用期間


これらを医師のアドバイス通りに注意して使用すれば、ステロイドは決して怖い薬ではありません。


⇒ステロイド剤使用時の注意事項

ビタミンが豊富な食べ物

◆ビタミンC
赤ピーマン
かぶ葉
かぶ葉
いちご

◆ビタミンB1

さつまいも
豚ヒレ
うなぎ
紅鮭

◆ビタミンB2

納豆
アーモンド
ほうれん草
ブリ
牛レバー


◆ビタミンB6

さつまいも
かつお
落花生
赤ピーマン
かぼちゃ

◆ビタミンB12


牛乳
牡蠣
サンマ
牛レバー

さてビタミンが豊富に含まれている食品、あなたは気をつけてバランスよく摂れていますか?

過剰なダイエットをする若い女性が増えていますが、
ダイエットではビタミンやその他の栄養素が大きく不足してしまい、
皮膚もボロボロになり抜け毛さえ起きてしまいます。

3大栄養素はもちろんのこと、それらの変換の為に必要不可欠なビタミンを、
上記の食べ物などをバランスよく摂って健康や美しさを維持していきましょう。


⇒ビタミンが豊富な食べ物

治らない・再発する場合

もし、治療しているのに口角炎が治らない、あるいは再発を繰り返す
といった現象が起きているのならそれは口角炎の原因を除去できていない、ということになります。

・市販薬だけで治療していませんか?
・唇を舐めるクセはありませんか?
・ステロイドなど長期にわたって使用していませんか?
・室内が乾燥していませんか?


前述したとおり、口角炎は対症療法で治療します。
それぞれの原因に合った治療を行っていくのです。


⇒治らない・再発する場合

子供の口角炎

また子供の場合は乾燥している季節に唇のまわりを舐め回してしまいがち。
これによっても口角炎を起こしてしまいます。

子供さんは唇が乾燥するので、唇を舐め回してしまうのですが
これがかえって皮膚の乾燥を促してしまいます。

乾燥がひどくなってきて、
更に子供さんがアトピー性皮膚炎の素因を持っていたとしたら
高い確率で口角炎を起こしてしまいます。


⇒子供の口角炎

口角炎と胃の関係

口の両端にただれやかゆみ・痛みが出る口角炎を発症しているのなら、
胃も悪くなっているという考えです。

胃の調子が悪いと口角炎になる、と言う方がぽつぽつ見られますから
やはり関連あるということになるのでしょう。

漢方を試すのであれば、専門医がいる薬局できちんと相談した上で購入しましょう。
口角炎によく用いられているのは平胃散(へいいさん)という漢方薬です。


⇒口角炎と胃の関係

口内炎とは違うの?

・アフタ性口内炎
一般的に「口内炎」と呼ばれているものです。
口の中に傷ができることで楕円形もしくは円形の腫瘍ができます。
一度に何個でも発症し、歯茎・舌などどこにでも出来るのが特徴です。

疲労、栄養不足などが原因でビタミン剤をとることで改善が見られます。


・ヘルペス性口内炎

ウィルス性口内炎の一種で、治療法はウイルスによりますから対症療法です。
脱水状態になることもありますから注意しましょう。


・カタル性口内炎

口の中にひび割れや白濁ができる口内炎です。

原因は風邪などのウイルス、歯周病・歯槽膿漏・虫歯などによる不衛生、
ヤケドなどによる粘膜への刺激などが挙げられます。

※再発を繰り返すと他の重大な疾患を併発することがありますから早期の治療が必要です。


・カンジダ性口内炎

口の中にカンジダというカビの一種が増殖することで発症する口内炎です。
健常者には少ない症状であり、エイズ・悪性腫瘍・糖尿病などの病気を持っている方や
免疫力の低い高齢者・子供・妊婦に見られる症状です。

また、ステロイドなどの薬を長期使用していることでも起こりうる疾患です。

舌に生える白い苔、痛みが特徴です。


⇒口内炎とは違うの?

口唇ヘルペスの症状・治療・原因

・ぴりぴり・ちくちくする
・むずむずするような痒みを感じる
・火照っている
・皮膚が赤くなる
・腫れ
・水ぶくれ(水疱)ができる


これらの症状は上から順に、時間の経過と共に現れてきます。
水ぶくれができた後、かさぶたになるとそこから症状は引いていき
口唇ヘルペスの自然治癒の完了です。

この間、約2週間です。

自然に治りますが、気になるようでしたら病院を受診しましょう。

※水ぶくれの中にはウイルスがいっぱいで、
それを触ると第三者に感染させてしまいますから気をつけるようにしてください。



⇒口唇ヘルペスの症状・治療・原因



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